古賀稔宏の作曲ノート

DTM初心者が1曲を完成させる作り方|90秒ワンコーラスで音出しから書き出しまで

DTM初心者が最初の1曲を完成させるには、いきなり長いフルコーラスへ入るより、まず90秒ワンコーラスで音出し、コード、ドラム、メロディ、書き出しまでを一周します。この記事では、今日そのまま作れる構成表と入力例まで整理します。

この記事の結論

結論は、90秒を完成形として先に決めることです。0:00から1:30までの役割を決め、C、Am、Dm、Gのコード、基本ドラム、鼻歌メロディを置き、最後に音声ファイルとして書き出します。

  • 音が出る状態を作る
  • 完成形を90秒に決める
  • 4小節のコードを置く
  • 解決したら、次の制作作業へ進む

この記事で解決すること

この記事では、90秒ワンコーラスを最初の完成体験として作るために、音出しから書き出しまでの順番を整理します。

  • DTMで最初の1曲を完成させたい
  • 8小節だけ作って止まる
  • フルコーラスの前に何を作るべきか知りたい
  • 作曲の順番を短く体験したい

まず確認する順番

完成度を上げる前に、まず90秒で聞ける形へ進めます。音出し、コード、ドラム、メロディ、書き出しの順番です。

  1. 音が出る状態を作る
  2. 完成形を90秒に決める
  3. 4小節のコードを置く
  4. 口で歌えるドラムを入れる
  5. 鼻歌メロディを録る
  6. Aメロとサビの役割を分ける
  7. 書き出して聞き返す

確認の流れ

  1. 01完成像
  2. 028小節
  3. 03書き出し

90秒ワンコーラスの設計図

まず時間ごとの役割を決めます。秒数は目安で構いませんが、Aメロ、Bメロ、サビ、終わりの役割を分けると、短くても曲として判断できます。

時間役割作ること
0:00-0:08イントロコードを薄く鳴らし、曲の入口を作る
0:08-0:32Aメロ音数を抑え、鼻歌メロディを置く
0:32-0:48Bメロドラムかコードの密度を少し上げる
0:48-1:16サビ音域、音数、ドラムの強さを上げる
1:16-1:30終わりサビの余韻を残して短く閉じる

そのまま使える入力例

要素目的
コードC / Am / Dm / G1小節ずつ置き、4小節で一周する
ドラムキック1・3拍、スネア2・4拍、ハイハット8分4小節目だけ変えて展開を作る
メロディ鼻歌を4小節録る上がる、下がる、伸ばす、繰り返すを残す
書き出し90秒の音声ファイルDAW外で聞いて弱い場所を1つ決める

DAW画面で見る90秒制作マップ

下の図のように、トラックを増やす前に役割を固定します。コード、ドラム、メロディ、書き出しの4段だけでも、曲の流れは確認できます。

0:000:160:320:481:161:30
ChordCAmDmGCAmDmG
DrumKickSnareHatFillKickSnareHatCrash
Melody鼻歌A鼻歌Aつなぎ休符サビサビ伸ばす終止
Export確認書き出し

実際のDAWでも、この図と同じ順番で上から下へ埋めます。音色を増やす前に、まず4段が最後まで並んでいるかを見ます。

現場で見るポイント

0から10が見えてから1、2、3を作ることが重要です。90秒ワンコーラスは、完成像を小さく決めて制作工程を一周するための入口です。

90秒ワンコーラスとは何か

90秒ワンコーラスは、短い練習用の断片ではありません。フルコーラスへ進む前に、曲の核を小さく確認するための完成形です。イントロを短くし、Aメロ、Bメロ、サビの役割を必要最小限にまとめ、最後に書き出して聞ける状態にします。

DTM初心者にとって重要なのは、最初から長い曲を作ることではなく、曲が始まり、進み、終わる流れを一度経験することです。90秒なら作業範囲が見えやすく、途中で何を足すべきかも判断しやすくなります。

最初に完成像を決める

制作では、0から10が見えない1、2、3はやらない、という考え方を大切にします。90秒ワンコーラスでは、まず10を小さく決めます。今回は90秒で、コード、ドラム、メロディ、簡単な展開、書き出しまで行くと決めます。

完成像を決めると、今日やらないことも決まります。細かいミックス、マスタリング、高価な音源探し、難しい転調は後回しです。まずは90秒で聞ける形にする。これが最初の地図になります。

音出しは制作の入口

音が出ない状態では、どれだけ理論を読んでも曲は進みません。まずDAWを開き、内蔵音源を1つ立ち上げ、ヘッドホンやスピーカーから音が聞こえる状態を作ります。

ここは作曲力ではなく環境の確認です。MIDIキーボード、オーディオインターフェイス、出力先で止まっているなら、先にそこを直します。音が出る状態になって初めて、コードやメロディを耳で判断できます。

4小節のコードで土台を作る

最初のコードは珍しくなくて構いません。C、Am、Dm、Gのような王道進行を1小節ずつ置き、4小節で一周させます。目的は独自性を出すことではなく、曲の床を作ることです。

コードが鳴ると、曲の明るさ、切なさ、戻りたくなる感じが見えます。ここにドラムとメロディを乗せることで、単なる和音が曲の土台に変わります。

ドラムは口で歌える形から入れる

ドラム未経験者は、キックやスネアの名前から覚えようとして止まりがちです。最初は、ドン、タン、ツツツと口で言えるリズムを置き換えます。

キックは低い重心、スネアは拍のアクセント、ハイハットは時間の流れです。この3つだけでも90秒ワンコーラスの土台は作れます。4小節目や8小節目だけ少し変えると、曲が次へ進む感じが出ます。

鼻歌でメロディの芯を作る

メロディは、鍵盤で正解を探す前に口へ出します。鼻歌は、頭の中のイメージを外へ出す入口です。音程が不安定でも構いません。上がる、下がる、伸ばす、繰り返すという形が残れば十分です。

スマホでもDAW内でもよいので、コードを鳴らしながら短い鼻歌を録ります。その後で近い音をMIDIに移し、コードに合うように整えます。歌えるものは打ち込める、という考え方で進めます。

Aメロとサビの役割を分ける

90秒ワンコーラスでは、長い構成を作る必要はありません。ただし、ずっと同じ強さで進むと曲に聞こえにくくなります。Aメロは少し抑え、サビで広げる。この役割の違いを作ります。

コード進行が同じでも、ドラムの密度、メロディの音域、音色の重ね方を変えると場面が変わります。Aメロで少し引き、サビで少し上げるだけでも、曲としての進行感が生まれます。

書き出して聞き返す

90秒ワンコーラスは、DAWの中で鳴っているだけでは終わりません。必ず音声ファイルとして書き出し、普通のプレイヤーで聞き返します。

書き出すと、曲として外から聞く感覚が生まれます。音量が小さい、サビが弱い、ドラムが単調、メロディが覚えにくい。こうした改善点は、書き出して初めて見えます。

90秒からフルコーラスへ進む

90秒ワンコーラスができたら、それをそのまま伸ばすのではなく、核を確認します。どこがサビなのか、どのメロディを残すのか、どのドラム変化が効いているのかを見ます。

核が見えたら、イントロ、2番、間奏、ラストへ展開できます。90秒は妥協ではなく、フルコーラスへ進むための設計図です。短い完成体験があると、長い曲へ広げる時の迷いが減ります。

記事でできることと講座で見ること

この記事では、90秒ワンコーラスの順番を文章で整理しました。音出し、コード、ドラム、メロディ、展開、書き出しまでの地図はここで見えます。

ただし、実際の制作では、どの音色を選ぶか、どこで音数を増やすか、どの段階で直すかという判断が出てきます。そこは動画で流れを見た方が分かりやすい部分です。まずはこの記事で順番を掴み、制作工程マップで全体像を確認してください。

まず90秒の構成表を作る

最初にDAWを開く前に、90秒の中で何が起きるかを決めます。0:00から0:08を短いイントロ、0:08から0:32をAメロ、0:32から0:48をBメロ、0:48から1:16をサビ、1:16から1:30を終わり方にします。厳密な秒数でなくても構いませんが、どこがサビかだけは先に決めます。

この構成表があると、今作っている4小節が曲のどこに当たるのかを判断できます。Aメロを作っているのにサビのように音を増やしすぎていないか、サビなのにAメロと同じ密度になっていないかを見られます。

90秒の設計は、短く済ませるための手抜きではありません。曲の入口、展開、盛り上がり、終わりを小さく置く練習です。この感覚がないままフルコーラスに入ると、長さだけが増えて、どこを直せばよいか分からなくなります。

そのまま使える90秒ワンコーラス例

テンポはまずBPM100から120程度にします。コードはC、Am、Dm、Gを1小節ずつ置き、4小節で一周させます。Aメロではこの4小節を薄く鳴らし、サビでは同じコードでも音域を上げるか、右手のリズムを少し細かくします。

ドラムは、キックを1拍目と3拍目、スネアを2拍目と4拍目、ハイハットを8分で置きます。これだけで十分に曲の時間が流れます。4小節目だけ最後にスネアを1つ増やす、8小節目だけシンバルを入れる、という小さな変化で場面の切り替わりを作ります。

メロディは、コードを鳴らしながら鼻歌で4小節だけ録ります。最初から名曲のサビを狙う必要はありません。上がる、下がる、同じ音を繰り返す、最後だけ伸ばす。この4つの動きがあれば、あとでMIDIに置き換えられます。

完成判定は6項目だけでよい

90秒ワンコーラスの完成判定は、音が出る、コードがある、ドラムがある、メロディがある、Aメロとサビの差がある、書き出して聞ける、の6項目です。音色が完璧か、ミックスが上手いか、理論的に高度かはこの段階の判定に入れません。

初心者が完成できない時は、完成の条件を増やしすぎていることが多いです。ベースも凝りたい、シンセも選びたい、ミックスも整えたい、展開も増やしたい。全部を同時に満たそうとすると、どれも終わりません。

まず6項目で合格にします。合格した音源を聞いて、サビが弱いならサビだけ直す、ドラムが平坦なら4小節目だけ変える、メロディが覚えにくいなら鼻歌へ戻る。この順番なら、修正が具体的になります。

90秒を完成形として扱う理由

90秒という長さは、初心者にとって短すぎるように見えます。しかし最初に必要なのは長さではなく、曲として判断できる単位です。イントロ、Aメロ、サビ、終わり方を小さく入れれば、90秒でも曲の流れは確認できます。

長い曲を作ろうとすると、途中で判断する場所が増えます。音色、構成、ドラム変化、メロディ、ミックス、書き出しが同時に押し寄せます。90秒に絞ると、今日見るべき範囲が小さくなります。

フルコーラス完成は本流です。ただし、何も完成させたことがない段階では、まず小さく完成させる経験が必要です。90秒ワンコーラスは、フルコーラスへ逃げずに進むための最初の足場です。

10を決めてから1を作る

「0から10が見えない1、2、3はやらない」という考え方は、90秒ワンコーラスにそのまま使えます。まず、今回の10を決めます。90秒で聞ける、サビがある、音声ファイルとして書き出す。これが10です。

10が決まると、1は音出し、2はコード、3はドラムというように、順番が見えます。逆に10がないと、音色探し、プラグイン選び、理論学習、ミックスのどれが今必要なのか判断できません。

完成像を先に決めることは、自由を減らすことではありません。迷った時に戻る場所を作ることです。90秒の完成像があるから、今日やらないことを決められます。

コードは曲の床として置く

最初のコード進行で個性を出そうとすると、何も置けないまま時間が過ぎます。90秒ワンコーラスでは、C、Am、Dm、Gのような王道進行を床として置きます。床があるから、ドラムやメロディを乗せられます。

コードは完成品ではありません。上にメロディが乗り、下にベースが入り、横にドラムの時間が流れて、初めて曲として判断できます。コードだけで良い悪いを決めると、まだ育つ前の素材を捨てることになります。

4小節のコードができたら、2回繰り返して8小節にします。2回目だけドラムやメロディを少し変えると、同じコードでも曲が進んでいるように聞こえます。

ドラムは1小節コピーで終わらせない

初心者のドラムは、1小節だけ作って最後までコピーしがちです。1小節のパターン自体が悪くなくても、ずっと同じままだと機械的に聞こえます。90秒では、この単調さがすぐ目立ちます。

ドラム展開では、A、B、A、C、A、B、A、Dのように、似たパターンを少しずつ変えます。大きなフィルを作る必要はありません。4小節目や8小節目だけ変えるだけで、次の場面へ進む合図になります。

ドラムは派手にするためではなく、曲を前へ送るために入れます。Aメロでは薄く、サビ前で少し動かし、サビで広げる。この役割を決めると、打ち込みは作業ではなく構成になります。

鼻歌は仮で残す

メロディを作る時に、最初から正確な音程を探す必要はありません。鼻歌は仮で構いません。大事なのは、上がる、下がる、伸ばす、繰り返すという形を逃さないことです。

頭の中のイメージは、外に出して初めて扱えるようになります。口に出せるものは、あとでMIDIに移せます。音痴かどうかより、まずニュアンスを残します。

鼻歌を録ったら、全部を使う必要はありません。1小節だけ良い、語尾だけ良い、リズムだけ良い、という拾い方で十分です。90秒ワンコーラスでは、メロディの芯だけ見つかれば前へ進めます。

Aメロとサビは密度で分ける

Aメロとサビの違いは、必ずしもコード進行を大きく変えることではありません。音数、音域、ドラムの密度、メロディの長さを変えるだけでも、場面の差は作れます。

初心者は、全ての場面を同じテンションで作りがちです。Aメロもサビも同じ音量、同じドラム、同じ音域だと、聞き手には展開が伝わりません。90秒では、むしろ差を少し大きめに作る方が分かりやすくなります。

Aメロは少し余白を残し、サビで音域や音数を上げます。これだけで、同じ素材でも曲の前半と後半に意味が生まれます。

音色探しは時間を決める

DTMでは、音色を探し始めると簡単に時間が消えます。ピアノ、シンセ、ベース、ドラム音源を選ぶだけで満足してしまい、曲そのものが進まないことがあります。

90秒ワンコーラスでは、音色探しに制限をかけます。ピアノかシンセを1つ、ドラムを1つ、ベースを1つ。まず仮で選び、曲の流れを作ってから差し替えます。

音色は大事ですが、順番としては曲の骨格の後です。コード、ドラム、メロディがある状態で音色を変えると、何が良くなったか判断できます。何もない状態で音色だけ聞くと、判断が曖昧になります。

ミックスは最後に軽く整える

90秒ワンコーラスの段階で、本格的なミックスに入りすぎる必要はありません。音量を大まかに整え、ドラムとメロディが聞こえる状態にするだけで十分です。

ミックスでは、ドラムとボーカル、または主旋律が聞こえていることを大きな基準にします。初心者は和音系を大きくしがちですが、コードが強すぎるとメロディやリズムが前に出ません。

この段階では、EQやコンプを細かく触るより、音量バランスを見ます。書き出して聞いた時に、メロディが追えるか、ドラムが弱すぎないか、コードが邪魔していないかを確認します。

書き出しは完成のスイッチ

DAWの中で再生しているだけだと、いつまでも制作途中の感覚が残ります。音声ファイルとして書き出すと、一度外から聞く対象になります。これは初心者にとって大きな区切りです。

書き出した音源をスマホや別のプレイヤーで聞くと、DAW内では気づかなかったことが見えます。イントロが長い、サビが弱い、ドラムが単調、音量が小さい。改善点が具体的になります。

90秒ワンコーラスでは、完成度が低くても書き出します。書き出したものだけが、次に何を直すかを教えてくれます。未書き出しのプロジェクトは、判断材料になりにくいです。

フルコーラス化で増やすもの

90秒ワンコーラスができたら、次に増やすのは素材ではなく場面です。イントロ、2番、間奏、ラストを足します。全部を新しく作るのではなく、核を残して見え方を変えます。

2番ではドラムの密度を少し変える、ベースの動きを変える、メロディの語尾を変える。間奏ではサビのメロディを楽器で少し引用する。このような小さな変化でフルコーラスへ広げられます。

90秒で核が見えていない状態でフルコーラスへ進むと、曖昧さが長くなります。まず短く核を確認し、それを展開する。この順番が完成までの近道です。

90秒の中でやらないことを決める

90秒ワンコーラスで大事なのは、やることを増やすことではなく、今やらないことを決めることです。プラグイン探し、細かい音作り、難しい転調、長いイントロ、本格的なミックスは後回しにします。

初心者は、曲が進まない理由を能力不足だと思いやすいですが、実際には作業の順番が広がりすぎていることが多いです。コードを置きながら音色を探し、ドラムを直しながらミックスを触り、サビを作る前に細かい効果音を入れる。これでは完成地点が遠くなります。

90秒では、音が出る、コードがある、ドラムが鳴る、鼻歌が入る、Aメロとサビの差がある、書き出せる。この6つだけを合格ラインにします。足りない部分を見つけるために短く作るのであって、短い中に全部を詰め込む必要はありません。

1週間で90秒を作る進め方

1日で全てを終わらせようとすると、途中で判断が荒くなります。初日は音出しとテンポ、2日目はコード、3日目はドラム、4日目は鼻歌、5日目はAメロとサビの差、6日目は音量整理、7日目は書き出し。このくらいに分けると、初心者でも完成までの距離を測れます。

各日にやることを1つに絞ると、失敗した時の原因も分かります。音出しの日に止まるなら機材設定、コードの日に止まるなら和音、ドラムの日に止まるならリズムの作り方、鼻歌の日に止まるならメロディの入口が課題です。

完成した90秒は、上手いか下手かを判定するためのものではありません。自分がどの工程で止まりやすいかを見つけるための記録です。これが分かると、次に読む記事や練習する項目が自然に絞られます。

特に大事なのは、毎日少しずつ同じ曲を触ることです。別の曲へ逃げずに同じ90秒を直すと、コード、ドラム、メロディ、音量の関係が見えてきます。完成体験は一度で終わるものではなく、直して聞き直すところまで含めて身につきます。

制作工程マップへのつなぎ方

90秒ワンコーラスの記事は、単体で読んで終わりではありません。音出し、コード、ドラム、メロディ、書き出しのどこで止まったかを確認する入口です。

止まった場所が分かったら、該当する記事へ戻ります。音が出ないなら音出し、コードで迷うならC、Am、Dm、G、ドラムが平坦なら口で歌うドラム、メロディが弱いなら鼻歌の記事へ進みます。

制作工程マップは、これらの点を線にするためのものです。90秒で一度完成体験を作り、そこからフルコーラス完成までの順番を見直します。

状態別の見方

同じ悩みに見えても、見る場所が違うことがあります。今の状態に近い行から確認してください。

今起きていること見る場所次にやること
最初の1曲を完成させたい90秒ワンコーラスを完成形にする音出しから書き出しまで一度通す
8小節だけ作って止まるAメロかサビか役割を決める次に必要な場面を1つ足す
フルコーラス前に何を作るべきか迷う1コーラスを中間目標にする90秒で曲の核を確認する
作曲の順番を短く体験したいコード、ドラム、鼻歌を同じプロジェクトに置く音声ファイルとして書き出す

15分で確認すること

15分で進めるなら、完成度ではなく工程を一周することだけを見ます。

  1. 音が出る状態を作る
  2. 完成形を90秒に決める
  3. 4小節のコードを置く
  4. 口で歌えるドラムを入れる

15分では、音出し、4小節コード、簡単なドラムまでで十分です。続きは鼻歌と書き出しへ進めます。

30分かけて見る場合

15分で解決しない場合だけ、少し広い範囲を確認します。

  1. 鼻歌メロディを録る
  2. Aメロとサビの役割を分ける
  3. 書き出して聞き返す

30分見る場合は、鼻歌メロディを録り、Aメロとサビの役割を分け、短く書き出します。

次の制作作業へつなげる

90秒ワンコーラスは、フルコーラスへ進むための設計図です。

短い完成体験があると、次に足すものが具体的になります。サビが弱いのか、Aメロが長いのか、ドラムが単調なのかが聞き返せます。

ここで見えた課題を、コード、ドラム、メロディ、曲が完成しない理由の記事へ戻して直します。

実践ワーク

読んだあとにやること

  1. 音が出る新規プロジェクトを作る
  2. C、Am、Dm、Gを4小節で置く
  3. 口で歌えるドラムを入れる
  4. 鼻歌を録って90秒で書き出す

完成度より、音声ファイルとして聞ける状態を優先します。書き出したものが、次の改善材料になります。

よくある質問

90秒ワンコーラスは短すぎませんか

最初の完成体験としては十分です。目的はフルコーラスの代わりではなく、曲の核と制作順を一度確認することです。

初心者は最初からフルコーラスを作るべきですか

フルコーラス完成が本流ですが、最初は90秒ワンコーラスで核を作ってから広げる方が止まりにくくなります。

90秒の中に何を入れればいいですか

音出し、4小節コード、簡単なドラム、鼻歌メロディ、Aメロとサビの役割、書き出しまでを入れます。

よくある失敗

90秒ワンコーラスで失敗しやすいのは、短い完成体験を作る前に、音色、ミックス、フルコーラスの細部へ広げすぎることです。

  • 最初からフルコーラスを作ろうとする
  • 音が出ないまま理論を読み続ける
  • コードだけで曲を判断する
  • ドラムを1小節ループのまま貼り続ける
  • 書き出さずDAW内だけで判断する

次に読む記事

90秒の流れを掴んだら、コード、ドラム、メロディ、曲が完成しない理由の記事へ順番に進みます。

古賀稔宏のプロフィール写真

プロフィール

古賀 稔宏

ギター、ウクレレ、DTM(Cubase)、作曲技法、音楽理論を指導。14歳でギターを始め、同時に作曲も始める。ポップ、ロック、クラシックの要素を含む楽曲を得意とする。

「それいけ!アンパンマン」劇場版関連楽曲の作曲・編曲、Do As Infinity関連楽曲、アニメ楽曲、滝沢歌舞伎BGM、堂本光一ソロアルバムへのギタリスト参加など、商業音楽の制作・演奏に携わる。

90秒からフルコーラスへ進む制作工程マップ

この記事で作った90秒ワンコーラスを、フルコーラス完成まで広げる順番を1枚の制作工程マップで確認できます。

制作工程マップの中身を見る / PDFを開く