曲が完成しない理由は才能ではなく工程かもしれない
数小節は作れるのに、その先が続かない。これは才能の問題ではなく、曲を完成形へ育てる工程が見えていないだけかもしれません。
この記事の結論
完成しない時は、曲を捨てる前に、コード、ドラム、メロディ、展開、アレンジ、ミックスのどこで止まっているかを分けてください。
- 今ある部分を8小節で整理する
- Aメロかサビか決める
- 同じ素材で変化を作る
- 今ある8小節の役割を決め、1コーラスへ広げる
この記事で解決すること
この記事では、才能の有無ではなく、曲がどの工程で止まっているかを分けます。
- 8小節だけ作って止まる
- ループは作れるが曲にならない
- 完成前に別の曲を始めてしまう
- フルコーラスへの広げ方が分からない
まず確認する順番
新しい素材を増やす前に、今ある8小節をAメロかサビとして整理します。
- 今ある部分を8小節で整理する
- Aメロかサビか決める
- 同じ素材で変化を作る
- 1コーラスへ広げる
- 足りないパートを決める
- 仮ミックスで聞ける形にする
- フルコーラスへ展開する
確認の流れ
- 018小節
- 021コーラス
- 03フルコーラス
完成しない原因は才能とは限らない
曲が完成しないと、自分には才能がないと思いがちです。しかし多くの場合、問題は才能ではなく工程です。最初の数小節を作る工程と、曲を最後まで育てる工程は違います。
コードやドラムを少し作れる人でも、そこからAメロ、Bメロ、サビ、間奏、ラストへ広げる地図がなければ止まります。止まっている場所を分けることが最初の解決です。
8小節ループから抜ける
DTMでは、8小節のループが気持ちよく作れるため、そこで満足しやすくなります。しかし曲として聞かせるには、変化と戻りが必要です。
まず今の8小節を、Aメロにするのかサビにするのか決めます。役割が決まると、次に足すべきものが変わります。サビなら前に助走が必要です。Aメロなら後ろに盛り上がりが必要です。
素材を増やすより変化を作る
完成しない人は、足りないと感じるたびに新しい音を足しがちです。しかし音を増やすほど整理が難しくなり、曲の焦点がぼやけます。
まずは同じコード進行、同じドラム、同じメロディを少し変えて展開します。音数を増やす前に、抜く、休む、リズムを変える、音域を変えるという方法を使います。
1コーラスを中間目標にする
フルコーラス完成が本流です。ただし、いきなり全体を作ろうとすると大きすぎます。まず1コーラスを作り、曲の核を確認します。
1コーラスで、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビのような流れが見えると、2番以降は変化を作る作業になります。白紙から作る部分が減るため、完成まで進みやすくなります。
検索だけでは点が増える
困った時に検索するのは正しいです。ただし検索で得られるのは、音が出ない、コードが分からない、ミックスが濁る、といった点の解決になりやすいです。
曲を完成させるには、点を線にする必要があります。音出し、コード、ドラム、メロディ、アレンジ、歌入れ、ミックスがどうつながるかを見ます。
プロの制作工程を見る意味
プロの制作現場で見るのは、今鳴っている1小節だけではありません。この後どこで盛り上げるか、歌が入る余白はあるか、フルコーラスで飽きないかまで考えます。
初心者が学ぶべきなのは、プロと同じ音をいきなり作ることではなく、プロがどの順番で判断しているかです。工程が見えると、完成しない理由を具体的に直せます。
状態別の見方
同じ悩みに見えても、見る場所が違うことがあります。今の状態に近い行から確認してください。
| 今起きていること | 見る場所 | 次にやること |
|---|---|---|
| 8小節だけ作って止まる | その8小節の役割を見る | Aメロかサビかを決める |
| ループは作れるが曲にならない | 変化と戻りがあるかを見る | 同じ素材で抜く、休む、音域を変える |
| 完成前に別の曲を始めてしまう | 止まった工程を言葉にする | 足りないパートだけを1つ決める |
| フルコーラスへの広げ方が分からない | 1コーラスを中間目標にする | イントロ、2番、間奏、ラストへ展開する |
15分で確認すること
最初は範囲を広げすぎず、下の項目だけを順番に見ます。
- 今ある部分を8小節で整理する
- Aメロかサビか決める
- 同じ素材で変化を作る
- 1コーラスへ広げる
15分では、今ある8小節の役割を決めます。Aメロなのかサビなのかが決まるだけで、次に足すものが見えます。
30分かけて見る場合
15分で解決しない場合だけ、少し広い範囲を確認します。
- 足りないパートを決める
- 仮ミックスで聞ける形にする
- フルコーラスへ展開する
30分見る場合は、1コーラスの流れまで広げます。足りない音を増やすより、場面の役割を先に決めます。
次の制作作業へつなげる
完成しない時は、曲を捨てる前に止まった工程を特定します。
曲が完成しない理由は、才能ではなく地図の不足であることが多いです。8小節、1コーラス、フルコーラスという段階を分けると、次にやる作業が小さくなります。
フルコーラス完成が本流です。1コーラスは妥協ではなく、曲の核を確認する中間地点です。核が見えたら、2番、間奏、ラストへ広げます。
実践ワーク
読んだあとにやること
- 今ある8小節をAメロかサビに決める
- 同じ素材で後半だけ変化を作る
- 1コーラスの見出しを並べる
- 足りないパートを1つだけ足す
新しい曲に逃げる前に、今の曲の止まった場所を1つだけ直します。完成へ進む力はそこから戻ります。
よくある失敗
知識不足より、確認する順番を飛ばして問題が大きくなることがあります。
- 才能がないと決めつけて曲を捨てる
- 8小節ループを延々と磨く
- 足りないたびに新しい音を足す
- フルコーラスへの地図を持たずに進める
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