古賀稔宏の作曲ノート

オーディオインターフェイスが認識しない時の確認手順

オーディオインターフェイスは、USBで挿しただけで必ず使えるとは限りません。ドライバー、接続、OS認識、Cubase側の選択を分けて確認します。

この記事の結論

まずOS側のサウンド設定に機種名が出ているか確認してください。OSに出ていない機器は、Cubase側にも正しく出ません。

  • USBケーブルを確認する
  • PC本体へ直接挿す
  • メーカーのドライバーを入れる
  • OSに機種名が出るかを先に見て、Cubaseの設定へ進む

この記事で解決すること

この記事では、機材、USB、OS、ドライバー、Cubaseのどこで認識が止まっているかを分けます。

  • インターフェイス名がCubaseに出ない
  • USBで挿しているのに音が出ない
  • マイク入力が入らない
  • 別のアプリでは使えるのにCubaseで使えない

まず確認する順番

Cubaseだけを探す前に、パソコン側が機材を認識しているかを確認します。

  1. USBケーブルを確認する
  2. PC本体へ直接挿す
  3. メーカーのドライバーを入れる
  4. OS側で認識を見る
  5. Cubaseのドライバーを選ぶ
  6. 入力と出力の両方を確認する
  7. 本体ボリュームとミュートを確認する

確認の流れ

  1. 01機材
  2. 02OS
  3. 03Cubase

認識しない原因は4層に分ける

オーディオインターフェイスが認識しない時は、機材、OS、ドライバー、Cubaseの4層に分けます。USBケーブルや電源の問題なのか、パソコンが認識していないのか、ドライバーが違うのか、Cubaseだけが別の機器を見ているのかで対応が変わります。

この分け方をしないと、Cubaseの設定を何度も開いたのに、実はUSBハブが原因だったということが起きます。まず機材がパソコンに届いているかを見ます。

USB接続と電源を確認する

USBハブを使っている場合は、いったんパソコン本体のUSBポートに直接挿します。インターフェイスは電力を使うため、ハブ経由だと不安定になることがあります。別のUSBケーブルで試すことも重要です。

バスパワー機種ならUSBから電源を取ります。外部電源が必要な機種ならアダプターも確認します。ランプが点いていても、データ通信ができているとは限りません。

ドライバーが必要な機種か確認する

オーディオインターフェイスには、挿すだけで使えるものと、メーカーの専用ドライバーが必要なものがあります。特にWindowsでは、専用ドライバーを入れないとCubaseで安定しないことがあります。

メーカーサイトから機種名に合ったドライバーを入れます。似た名前の別機種や古いバージョンを入れると、認識しているように見えても音が出ないことがあります。

OSで認識されているかを見る

WindowsやMacのサウンド設定に機種名が出ているかを確認します。ここに出ていない場合、Cubaseの設定を探しても解決しません。OSに出ているなら、次はCubase側のドライバー選択へ進みます。

OSでは認識するのにCubaseで出ない場合は、Cubaseが別のドライバーを使っている可能性があります。パソコン全体の音とCubaseの音は、同じ経路を使っているとは限りません。

入力と出力を別々に確認する

インターフェイスは、音を聞く出力と、マイクやギターを録る入力の両方に関係します。音は聞こえるのにマイクが入らない、マイクは入るのに再生が聞こえない、という症状は別々に考えます。

マイクを使うなら、入力チャンネル、ファンタム電源、ゲイン、録音トラックの入力先を確認します。ヘッドホンで聞くなら、出力先、本体音量、ダイレクトモニターの状態を確認します。

作曲前に固定する

制作準備では、インターフェイスを毎回違う状態で使わないことが重要です。音を出す機器、録る機器、ヘッドホンを挿す場所を固定すると、制作中の停止が減ります。

DTMでは、曲作りの途中で環境設定に戻されることが一番集中を切ります。認識問題は、曲を作る前に潰しておくべき土台です。

状態別の見方

同じ悩みに見えても、見る場所が違うことがあります。今の状態に近い行から確認してください。

今起きていること見る場所次にやること
インターフェイス名がCubaseに出ないOSのサウンド設定とドライバーを見るOSに出してからCubaseのドライバーを選ぶ
USBで挿しているのに音が出ないケーブル、直挿し、電源、本体音量を見るUSBハブを外して本体へ直接挿す
マイク入力が入らない入力チャンネル、ゲイン、ファンタム電源を見る録音トラックの入力先を合わせる
別のアプリでは使えるのにCubaseで使えないCubase側のASIOドライバーを見るCubase専用の入出力設定を作る

15分で確認すること

最初は範囲を広げすぎず、下の項目だけを順番に見ます。

  1. USBケーブルを確認する
  2. PC本体へ直接挿す
  3. メーカーのドライバーを入れる
  4. OS側で認識を見る

まずはUSB直挿し、OS認識、Cubaseドライバー選択までを見ます。ここで名前が出れば、次は入出力の割り当てです。

30分かけて見る場合

15分で解決しない場合だけ、少し広い範囲を確認します。

  1. Cubaseのドライバーを選ぶ
  2. 入力と出力の両方を確認する
  3. 本体ボリュームとミュートを確認する

30分見る場合は、別ケーブル、別USBポート、メーカー純正ドライバー、入力と出力の分離まで確認します。

次の制作作業へつなげる

認識が安定したら、録る場所と聞く場所を固定します。

インターフェイスは、曲を作るたびに設定を変えるものではありません。音を聞く機器、録る機器、ヘッドホンを挿す場所を固定すると、制作中の停止が減ります。

認識問題が片付いたら、マイクやギターを録る前に、まず既存音源の再生と簡単な録音を確認します。録音できる土台ができてから、曲作りへ戻ります。

実践ワーク

読んだあとにやること

  1. USBハブを外して本体に直接挿す
  2. OSのサウンド設定で機種名を見る
  3. Cubaseで正しいドライバーを選ぶ
  4. 入力と出力を1つずつテストする

再生だけでなく入力も確認します。聞こえるが録れない、録れるが聞こえない、を分けることが重要です。

よくある失敗

知識不足より、確認する順番を飛ばして問題が大きくなることがあります。

  • USBで挿しただけで専用ドライバー不要と思い込む
  • OSに出ていないのにCubase側だけ探す
  • 入力と出力を同じ問題として扱う
  • ヘッドホン音量や本体ミュートを見落とす

次に読む記事

認識が安定したら、Cubaseの音出しやレイテンシーの記事へ進むと制作環境が固まります。

古賀稔宏のプロフィール写真

プロフィール

古賀 稔宏

ギター、ウクレレ、DTM(Cubase)、作曲技法、音楽理論を指導。14歳でギターを始め、同時に作曲も始める。ポップ、ロック、クラシックの要素を含む楽曲を得意とする。

「それいけ!アンパンマン」劇場版関連楽曲の作曲・編曲、Do As Infinity関連楽曲、アニメ楽曲、滝沢歌舞伎BGM、堂本光一ソロアルバムへのギタリスト参加など、商業音楽の制作・演奏に携わる。

プロはどうやって1曲を作るのか

古賀稔宏の「1曲完成までの制作工程マップ」では、音出しからコード、ドラム、メロディ、アレンジ、フルコーラス完成までの流れをまとめています。